男鹿和雄画集Ⅱ
スタジオジブリ作品でアニメーション背景美術を手掛ける男鹿和雄の画集第2弾です。
画集であるとともに、実際に使われた背景画や美術ボードを取り上げながら、背景美術の「技法」を解説している本書。
『もののけ姫』と『平成狸合戦ぽんぽこ』の2作を中心に、「技法」「表現」といったテーマに分けて構成されています。
商品説明
美術監督作品「平成狸合戦ぽんぽこ」、共同美術監督作品『もののけ姫』の背景画、美術ボード、美術設定などを多数収録。
また、同じくスタジオジブリで美術監督を務める田中直哉との対談、表紙イラストのメイキングなどをもとに、アニメーション背景美術がどのように描かれるかを詳細に解説しています。
●目次
・本書について
・はじめに
・カバーイラスト制作に見る「技法」と「表現」
第一章 もののけ姫
エミシの里/シシ神の森/森の奥深く/緑の再生
「もののけ姫」の技法
アニメーション背景美術の基礎/1:アニメーション背景美術の道具/2:混色について
/3:水張りから地塗りまで/4:生きている筆使い/5:空間と面の意識/6:光源の捉え方
/7:画面のバランスと密度/8:省略と誇張/9:取材で得られるもの/10:資料の活用法
第二章 平成狸合戦ぽんぽこ
里山の四季/狸たちの暮らし/開発された自然
「平成狸合戦ぽんぽこ」の表現
1:観察とスケッチ/2:緊張感のある構図/3:光と影の描写/4:空気感の描写
/5:レイアウトと構図/6:色彩と空間表現/7:風流さと遊び心
第三章 その他の作品
「耳をすませば」/「千と千尋の神隠し」/「猫の恩返し」/「ハウルの動く城」
/「コロの大さんぽ」
第四章 技法や表現以前のことについて
【対談】男鹿和雄×田中直哉
コラム1 アナログ時代の工夫、デジタル時代の技法
コラム2 背景美術の「筆」をめぐる、15年におよぶ試行錯誤
●男鹿 和雄(おが かずお)プロフィール
1952年2月29日、秋田県生まれ。高校を卒業後、上京し専門学校に入学するも1年で中退。アルバイトなどを続けていた1972年、アニメーション背景美術の会社・小林プロダクションに入社。「樫の木モック」で初めて背景を手がけ、以後、小林七郎の下で数々のアニメーション作品の背景を担当する。1975年に小林プロを退社後、一時、日本中を放浪し、その後、仙台の看板屋に約1年半勤務する。1977年、小林プロへ戻り、「ユニコ」や「コブラ」といった劇場作品を手がけた後、1982年に再び退社。その数ヶ月後、劇場映画「幻魔大戦」に取り組んでいた美術監督・椋尾篁の誘いで同作に参加。その後、「はだしのゲン」や「時空(とき)の旅人」「妖獣都市」といった、マッドハウスが制作する劇場映画の美術監督を手がける。1987年、「火垂るの墓」の美術監督・山本二三の紹介で、宮﨑駿監督作品「となりのトトロ」に参加。以後、スタジオジブリ作品「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「もののけ姫」で美術監督を務める。「耳をすませば」参加後はフリーとなり、数多くのアニメーション作品に携わる。
2013年、高畑勲監督作品「かぐや姫の物語」で約16年ぶりに美術監督を務めた。
その他の活動として、絵本、イラストレーション、書籍の挿絵なども手がけ、2006年には「種山ケ原の夜」でDVD作品の監督も務めた。また、2007年夏に東京都現代美術館で開催された「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」では、約29万人を動員。その後約2年半に渡り全国を巡回し、全体で100万人を超える動員を記録した。著書に、「秋田、遊びの風景」「第二楽章 ウミガメと少年(作 野坂昭如)」「第二楽章 ヒロシマの風 長崎から」「第二楽章 福島への思い」(いずれも徳間書店刊)。
商品情報
サイズ | A4変・142ページ |
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重量 | ー |
素材・材質 | ー |
メーカー・作家 | (株)徳間書店 |
生産国 | 日本 |
注意事項 | ー |