山本二三背景画集

スタジオジブリ作品でアニメーション背景美術を手掛けた山本二三の画集です。
画集であるとともに、山本二三の背景画を特徴づける「空」「雲」などの描き方を解説しています。
山本二三はテレビアニメーション『未来少年コナン』の他、『天空の城ラピュタ』『火垂るの墓』『もののけ姫』では美術監督を務めています。

商品説明

目次
「山本二三さんの美術」高畑勲・・・4
山本二三インタビュー（前半）・・・6
背景画の世界へ・・・9
作品集（背景、美術ボード）
「時をかける少女」・・・10
美術設定・・・28
「名探偵ホームズ」・・・54
「天空の城ラビュタ」・・・55
「NEMO／ニモ」・・・58
「Coo遠い海から来たター」・・・60
「種をまく人」（1）・・・62
「かちかち山」・・・63
「ファンタジックチルドレン」・・・66
「火垂るの墓」・・・68
「もののけ姫」・・・94
「ミヨリの森」・・・110
「種をまく人」（2）・・・113
「川の光」・・・114
「植樹祭」・・・116
「菩提樹の春夏秋冬」・・・118
「じゃりン子チエ」・・・120
「マザーグース」・・・128
「サイパンから来た列車」・・・136
技法と特徴
山本二三の背景を特徴づける「空」「雲」・・・24
山本二三が描く背景・・・80
背景の基本と技法／自然を描くための五大元素・・・81
「水」を描く・・・82
「土」を描く・・・86
「火」を描く・・・90
水洗いとペン入れ・・・126
山本二三インタビュー（後半）・・・137
「山ちゃんのこと」宮崎駿・・・142

山本二三略歴
1953年6月27日、長崎県五島市生まれ。
子どもの頃から絵が得意だった山本は、高校で建築を学び、東京の美術系専門学校在学中からアニメーションの美術スタジオで働きはじめた。
宮崎駿監督の初演出テレビシリーズ『未来少年コナン』（1978）で自身初の美術監督を務め、以降、『赤毛のアン』（1979）、『ルパン三世カリオストロの城』(1979)、『じゃりン子チエ（劇場版）』（1981）、『文化記録映画・柳川掘割物語（アニメーション部分）』（1987）、『おもひでぽろぽろ』（1991）、『耳をすませば』（1995）、『千と千尋の神隠し』（2001）などで背景美術として、『天空の城ラピュタ』（1986）、『火垂るの墓』（1988）、『もののけ姫』（1997）で美術監督として数々の名作に携わった。
2006年、アニメーション映画『時をかける少女』で第12回AMD Award'06大賞／総務大臣賞を美術監督として受賞。「アニメーション美術の創造者新・山本二三展」が全国で巡回され累計入場者数90万人を突破。画集等の著書多数。2018年7月には故郷の五島市に「山本二三美術館」がオープン。迫力ある独特の雲の描き方はファンの間で「二三雲」と呼ばれている。故郷の五島列島を描くライフワーク「五島百景」が10年をかけて、2021年ついに100点完成。2023年8月19日、70歳でこの世を去った。